四季が消えた世界と、「傾きすぎ」の本当の怖さ。
春夏秋冬は「地軸が傾いたまま太陽の周りを回る」ことで、日の当たり方が1年かけて変わるから生まれます。傾きが0°なら、どの土地も1年中ずっと同じ季節。日本なら「永遠の春分の日」みたいな気候が続きます。
赤道は永遠に暑く、極地は永遠に寒いまま。季節風や雨季・乾季のサイクルも消えるので、モンスーンに頼るアジアの農業や、季節移動する渡り鳥・回遊魚の暮らしは大きく組み替えを迫られます。
意外かもしれませんが、傾きゼロは「不便だけど住める」世界です。1年中同じ気候なら農業の計画は立てやすい面もあります。人類は数十億人規模で生き残れるでしょう。本当に怖いのは、その逆です。
スライダーを右に倒してみてください。傾きが大きくなるほど夏と冬の差は激しくなり、90°(ほぼ横倒しの天王星に近い状態)に近づくと、極地では半年ずっと昼、半年ずっと夜。「極夜が起きる緯度」の数字がどんどん赤道へ近づいていくのがわかるはずです。灼熱と極寒を毎年往復する世界では、住める場所はほとんど残りません。