MOSHIMO ZUKAN // FILE 34

🌞 もしも太陽が寿命をむかえたら

約50億年後、太陽はふくれあがって赤色巨星に。水星と金星をのみ込み、地球の運命は——今も研究者の議論の的だ。

テラちゃん今日も平常運転だよ〜
太陽の大きさ
1 倍(いま)
太陽の姿
主系列星
地球のようす
生命の星
⏳未来へ進んでみよう
いま10億年後50億年後70億年後〜
これから何年後?
現在
👇スライダーをうごかして、じっけんしてみよう
いま赤色巨星白色矮星
🔎 太陽は今、水素を燃やして安定して輝く「主系列星」。でも燃料には限りがあるよ。あと約50億年で寿命をむかえるんだ
🎬 テラちゃんげきじょう「太陽が寿命をむかえたら」
ホシ
ホシ太陽って、ずっとかがやき続けるんじゃないの?
テラちゃん
テラちゃん50億年くらい先にね、赤くふくらんで、水星と金星をのみこむほど大きくなるんだ
ホシ
ホシのみこむ!? じゃあ地球は…?
テラちゃん
テラちゃん地球がどうなるかは、実はまだ研究者の間でも議論中なんだ
ホシ
ホシ50億年後の地球の運命は、まだ決まってない…宇宙には未来の宿題があるんだね。
夜空には一生を終えた星の「忘れ形見」(星雲)も見えます。星にも一生があるんです。

時間を未来へ進めると、太陽はどうなる?

① 今の太陽は「働きざかりの大人」

太陽は今、中心で水素を燃やして(核融合して)、安定して輝いています。この状態を主系列星といい、いわば星の働きざかりの大人の時期です。太陽は約46億歳で、寿命は約100億年とされるので、ちょうど一生の折り返し地点あたり。あと約50億年は、今と大きく変わらず輝き続けると考えられています。ただし、その前に地球には試練が訪れます。

② 実は「あと10億年」で、地球は住めなくなる

意外に思うかもしれませんが、太陽の寿命が尽きるずっと前——今から約10億年後——に、地球は生き物の住めない星になると考えられています。太陽は年老いるにつれて少しずつ明るさを増していて、約10億年後には今より1割ほど明るくなる見込み。たったそれだけで暴走温室のスイッチが入り、海が蒸発してしまうのです。「あと50億年」ではなく「あと10億年」——これが、地球で生命が暮らせる本当のタイムリミットかもしれません。

③ 約50億年後、太陽は巨大にふくれあがる

中心の水素を使い果たすと、太陽はバランスを崩して外側が大きくふくらみ、表面温度が下がって赤くなります。これが赤色巨星です。このときの太陽は今の200倍以上もの大きさになり、いちばん近い水星と金星は、確実にのみ込まれてしまいます。スライダーを進めると、太陽がみるみる巨大化していきます。真っ赤な巨大な太陽が空を覆う——想像を絶する光景です。

④ 地球の運命は、今も議論の的

では地球はどうなるのか。実はこれは研究者の間でも決着がついていない問題です。太陽が巨大化すると地球ものみ込まれる、という説が長く語られてきました。一方で近年は、太陽が年老いてガスを放出し軽くなることで引力が弱まり、地球は外側へ逃げてのみ込まれずにすむかもしれない、という研究も出ています。どちらになるかは、太陽がどれくらいの速さでやせ細るかという微妙なバランス次第。いずれにせよ、その頃の地球はとうに焼けつく世界で、人類が居られる場所ではありません。最後は太陽もガスを失い、地球サイズの暗い白色矮星となって、静かに冷えていきます。

💡 豆知識:私たちの体は「星のかけら」でできている
太陽の一生は、こわい終末の物語ではありません。宇宙が生まれたときにあったのは水素とヘリウムだけ。私たちの体を作る炭素や酸素、骨のカルシウムや血液の鉄は、みな昔の星が一生の最後に作り、宇宙にまき散らしたものです。太陽もいつか外層のガスを宇宙に返し、それが遠い未来、新しい星や惑星の材料になります。星の死は、次の星の誕生でもある。夜空を見上げるとき、あなたは"親戚の星たち"を見ているのかもしれません。
🔎 むずかしい言葉は「用語じてん」でチェック
📚 出典・参考(ファクトチェック済み)
🎛️ 統合シミュレーターで全部いじる🌙 次の記事:もしも遠い未来、月が今より遠ざかったら⚡ 前の記事:もしも一日中ずっと雷が鳴っていたら