MOSHIMO ZUKAN // FILE 30

🦕 もしも今が恐竜時代の環境だったら

極地にも氷がなく、平均気温は今より10℃以上高い。恐竜が見上げた空は、CO₂が今の何倍もある「温室地球」だった。

テラちゃん今日も平常運転だよ〜
世界の平均気温
約15℃(いま)
大気のCO₂
1倍(いま)
極地の氷
あり
⏳時代をさかのぼってみよう
いま白亜紀ジュラ紀三畳紀
時代(左=いま / 右=恐竜時代へ)
現代
👇スライダーをうごかして、じっけんしてみよう
現代恐竜全盛(約1億年前)
🔎 恐竜時代は火山活動が活発でCO₂が多く、地球全体が今よりずっと暖かい「温室地球」だったよ
🎬 テラちゃんげきじょう「今が恐竜時代の環境だったら」
ホシ
ホシ恐竜がいたころって、今よりずっとあつかったの?
テラちゃん
テラちゃんうん、6℃から14℃も暖かくて、南極にも氷がなくて森が広がってたんだ
ホシ
ホシ南極に森!? ペンギンじゃなくて木がはえてたの?
テラちゃん
テラちゃんそう。地球の両はしに氷がない『温室地球』だったんだよ
ホシ
ホシ南極が森だった時代が本当にあったんだ。地球のアルバム、もっとめくってみたい。
南極では恐竜や森の化石が実際に見つかっています。氷の下は、太古の森の跡なんです。

時代を恐竜時代までさかのぼると、何が起きる?

① 今より、はるかに暖かい

恐竜が栄えた中生代(約2億5千万〜6600万年前)は、地球の歴史でもとくに暖かい時代でした。とりわけ恐竜が大繁栄した白亜紀の前半は、地球全体の平均気温が現在より約6〜14℃も高かったと推定されています。今の地球の平均が約15℃ですから、それより一段も二段も暖かい世界。スライダーを恐竜時代へ動かすと、気温がぐんぐん上がっていきます。

② 極地にも、氷がなかった

これほど暖かいと、地球の姿そのものが変わります。中生代には北極にも南極にも氷床(氷河)がない、「氷のない地球」が続きました。南極大陸にはワニや恐竜が住み、温帯の森が広がっていたことが化石からわかっています。当時の南極の海水温は約17℃——今の南極海(約2℃)とは別世界です。極地の氷がないぶん海の水が増え、海面は今より高かったと考えられています。

③ 空気も、今と違った

恐竜が吸っていた空気は、今とかなり違います。大気中のCO₂は現在の4〜10倍も高かったとされ、これが強い温室効果を生んで温暖な気候を支えていました。原因は、超大陸パンゲアの分裂にともなう活発な火山活動。火山が吐き出した大量のCO₂が、地球を「温室」にしていたのです。高いCO₂のもとで植物は生い茂り、それを食べる巨大な草食恐竜を支えました。

④ 「暖かい地球」は、生き物にとって良い?悪い?

恐竜時代の温暖な地球は、恐竜や巨大な爬虫類にとっては暮らしやすい楽園でした。ただし、それが人間にとっても良い環境とは限りません。今の私たちの社会や農業は、氷河のある現在の気候に合わせて作られています。大事なのは「暖かいほど良い/悪い」ではなく、生き物はその時代の環境に合わせて栄えるということ。恐竜には恐竜の、私たちには私たちの「ちょうどいい地球」がある——時代をさかのぼる旅は、そのことを教えてくれます。

💡 豆知識:このシミュレーションは「想像を助ける地図」です
恐竜時代の気温やCO₂の値は、地層や化石から復元した推定で、研究によって幅があります。このシミュレーターは正確な再現ではなく、「今とはまるで違う地球があった」ことをイメージするための地図として楽しんでください。ちなみに、白亜紀の終わりに恐竜を絶滅させたのは、巨大な小惑星の衝突でした。温室地球で栄えた恐竜の時代は、空から降ってきた一撃で幕を閉じたのです。地球の環境は、こうして何度も大きく移り変わってきました。
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📚 出典・参考(ファクトチェック済み)
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